アガペ会保護者講座「校長と訪ねるキリスト教史跡」
2022年11月07日
【アガペ会保護者講座「校長と訪ねるキリスト教史跡」】
10月28日金曜日 保護者講座「校長と訪ねるキリスト教史跡」が行われました。
参加者は中一から高三までの保護者21名。工藤校長先生と49期保護者の黒部美穂さんのご案内により、石川町イタリア山庭園から港の見える丘公園までの山手地区のメインストリート、山手本通りを歩きました。
かつて外国人居留地であった山手は横浜を代表する観光地ですが、キリスト教史跡群としても名高い場所です。
巡った場所は7ヶ所
①ブラフ18番館(山手町16番地)
戦後、天守公教横浜地区(現カトリック横浜司教区)の所有となり、カトリック山手教会の司祭館として使用されていました。
②カトリック山手教会(山手町44番地)
1862年、開国後最初の教会として現在の中華街東門近くにフランス人宣教師ジラール師によって建てられ、その後山手へ移転。現在修繕工事中のため、中庭の聖マリア像(1868年フランスから寄贈の文化財)を見学させていただき、アヴェマリアの祈りを捧げました。
③捜真学院発祥の碑(山手67番地)
アメリカ人宣教師ブラウン博士によって日本語訳新約聖書が完成され、日本初の和訳聖書が印刷されていた場所。1886年、ブラウン博士夫人がその印刷所内で子女を集めて聖書と英語の宣教教育を始めたのが捜真女学校のはじまり。
④フェリス歴史資料館(山手町178番地)
1870年米国改革派教会婦人伝道師メアリー・E・キダーにより創立。学院の歩みを横浜開港から現在に至る歴史と重ね合わせて公開。学院の沿革史、プロテスタント史、女子教育に関する史資料を見学しました。
⑤横浜雙葉学園(山手町88番地)
1872年パリ外国宣教会から招聘を受けて来日したマザーマチルドが創立。日本に初めて渡った修道女であるマザーマチルドのお話を木下庸子校長先生より伺いました。また校内を案内していただき、聖堂で主の祈りを捧げました。
⑥外国人墓地
キリスト教教育修士会墓地にて、昨年ご帰天されたトマス・トランブレ学院長先生の墓前にお花を供え一同で祈りを捧げました。
⑦外国人墓地資料館(山手町96番地)
19世紀から20世紀半ばにかけて40数ヶ国、約5000人の外国人が葬られている墓地。埋葬されている外国人の業績を紹介する資料館を見学しました。
明治維新で開港した横浜に伝道という使命を持った多くの修道士、宣教師たちが来航し、その生涯を掛けた使命は今日まで繋げられ、キリスト教教育の礎となりました。今回、キリスト教関連の史跡を探訪する事により、在りし日のトマス先生のお姿、お言葉を再び思い出すことができました。
史跡巡りを終えて、最後に港の見える丘公園内のレストランにて校長先生とご一緒にランチをいただきました。学年を越えての交流も、6年間聖光学院に通わせていただいた中で忘れ難い思い出になりました。
貴重な機会を与えていただきありがとうございました。
60期保護者




