中3選択社会科演習
2022年10月26日
【中3選択社会科演習】
〈四国の旅・お遍路の道を行く(Bコース)〉
四国Bコースは40名の生徒が参加しました。前半3日は四国Aと同じコースを巡り、後半2日は現代アートにどっぷりつかるという濃密な5日間を過ごしました。4日目の朝は貸し切りの小型船に乗り込み、船上ではアカペラカラオケ大会で盛り上がりつつ1時間ほどで直島に。直島ではガイドさんにつきながら、古民家を改修して作品に仕立てた「家プロジェクト」、安藤忠夫設計のベネッセハウスミュージアム、地中美術館などを巡りました。台風による高波にさらわれて破損していた草間彌生の『南瓜』も改修されており、生徒たちは美しい海の景色を乱すかのようにデーンと桟橋に居座るかぼちゃに目を奪われていました。各美術館ではガイドさんがファシリテーターとなり対話型の鑑賞をしました。「自由に解釈をしていい」というガイドさんの一言で、生徒たちは堰を切ったように自らの解釈を語りだし、「ブルーハワイのよう」「毛沢東の文化大革命を表していると思う」「天井が丸いのはどうしてなのかと思った」など、作品に喚起された思考を上手に言語化していました。直島には外国人旅行客も多く、世界にはアートを大切にする文化圏があるということを知るいい機会になったのではないかと思います。
5日目は小豆島を巡りました。陶器で作られた巨大な卵や、竹で作られたドームなど、美術館から解放されて自然の中に屹立する諸作品に、生徒たちは童心に返りアート作品と戯れていました。このような経験を通じて、日常のなかにアートはある、もしくは日常をアート的に見るという視点が生徒のなかに芽生えたとしたら、今回の旅は有意義なものになったのではないかと思います。
(引率の島谷先生より)


