聖光学院中学校高等学校

中学入試Q&A

Q 聖光学院ではどのような点に力を注いで指導をしていますか?

A なによりも日々の授業を大切にした指導を心掛けています。生徒の興味をどうしたら引き出せるか,生徒が深く物事を考えるためにはどうしたらよいか,生徒の疑問にどうしたら的確に応えられるか。このような日々の試行錯誤の中で,教員自身も成長し,各教員が作成する独自教材も進化を続けています。生徒にも,毎日の授業に真剣に取り組むこと,授業で学んだことが表面的な理解で終わってしまわないように自宅学習の習慣を身につけることを厳しく指導しています。
 また,生徒からの質問や相談に応えられるように,放課後の職員会議を少なくするなどの取り組みを学校としておこなっています。
 本校が目指す学びは,教師が生徒と向き合うことで,教師も一学徒として生徒とともに学び,ともに成長していくという人と人とのつながりの中にあります。そうしたつながりを通して,「教わる」ことしかできないのではなく,自立的に学ぶことができる人間を育てていきたいと考えています。

Q 遠距離からの通学は可能でしょうか?

A 6年間のことですので,慎重な判断が必要です。しかし,埼玉県や静岡県など,かなりの遠距離から通学している生徒たちもいます。在校生では,約3割の生徒が神奈川県外から通学しています。  新入生は慣れるまでは大変そうにしていま すが,次第に体力もついて慣れていくようです。生徒たちに聞いてみますと,通学時間を読書や勉強に使っているそうです。本校の場合,塾や予備校に通わない生徒が多いですので,遠距離通学によるハンディキャップは比較的小さいかもしれません。

Q 第2回入試の方が難しいと聞きましたが、本当でしょうか?

A 入試問題の難易度という意味では差はありませんが,第2回入試の方が募集人数が少ないため,倍率も高くなっています。しかし,多くの受験生が,第1回入試に不合格でも第2回入試で合格しています。第1回入試では緊張してしまって実力を発揮できなかった受験生が,第2回入試では普段通りの力を発揮できたのではないかと思います。入試はやり直しのできない過酷なものです。本校の第2回入試が,頑張ってきた受験生のみなさんの再挑戦の機会になればと願っています。

Q 苦手科目があっても大丈夫ですか?

A 入学試験の合否は4教科の総合点で評価していますので,得意な教科で苦手な教科を補うことが出来れば合格することができます。ただし,苦手な教科であっても,前向きに取り組んでほしいと思います。苦しい勉強を乗り越えてはじめて,学ぶことの楽しさを見つけることができます。

Q 補欠や繰り上がりはありますか?

A 繰り上げ合格がある場合は,保護者に直接,電話で連絡します。繰り上げ合格であっても入学金等,正規の合格者と全く同じ扱いをします。繰り上げの人数に関しては,非公開となっていますので,ご了承下さい。

Q 新校舎が完成したと聞きましたが,どのような校舎でしょうか?

A 本校も創立50周年を過ぎ,校舎の老朽化が進んで来ましたので,校舎の全面建て替えをいたしました。2014年12月に工事が終了し,竣工式を行いました。2015年4月に入学した新入生は,すべて新しい施設で学校生活を送っています。  開放的で健康的な光と風が通る教室,各校舎がスムーズにつながる機能的な構造になっており,学校のあらゆるところに緑を見つけることができます。  なお,施設の概要などは本校ホームページにも掲載しておりますが,ぜひ一度ご来校いただき,ご覧ください。

Q 塾や予備校に通っている生徒はどれくらいいるのでしょうか?

A 学校のカリキュラムをこなすことで,希望の大学に進学できる学力を身につけることが充分可能です。塾や予備校に通う必要がないというのは,本校の特色の一つでもあります。中学の段階で塾へ通っている生徒はごく少数ですし,むしろ塾に通うことで学校との両立ができず,伸び悩む生徒もいます。高校後半になって,不得意教科だけを予備校で勉強する生徒や,夏期講習のみ参加する生徒がいる程度です。

Q 成績がふるわない生徒への対処はありますか?

A 勉強で苦労している生徒の指導には万全の体制を敷いています。定期試験の成績がふるわなかった生徒に対しては,教科ごとに,放課後や長期休暇を利用して補習をおこなっています。対象となる生徒は各学年15名前後です。補習以外にも課題ノートの提出などを通じて,教員と生徒が話し合いながら問題点を探っていきます。

Q 進路選択に関してはどのような取り組みをおこなっていますか?

A 進路指導では,生徒の職業観を育むきっかけとして,卒業生による講演会を実施したり,自分を見つめ直すための課題(「自分史」など)を与えたりしています。それらを通じて一人一人の生徒自身が考えたそれぞれの将来像を,担任を始めとして多くの教員が相談に乗る形で進路選択と結びつけています。

Q 大学進学に向けてどのような体制をとっていますか?

A 通常は,高2から文理別の6クラス編成とし,うち1クラスずつを選抜クラスとしています。(選抜クラスも一般クラスも,授業内容は全く同じです。)この制度の目的は,高1までの5クラス編成から6クラス編成にして1クラスあたりの人数を減らすことで,大学進学や進路選択といった悩み多い時期を,担任と共に乗り切りやすくすることにあります。具体的には,数多くの面談や担任からの働きかけを通じてより細やかな指導をおこない,生徒のやる気を引き出す工夫をしています。

もちろん,夏休みに希望者を対象にした特別講座も開設しています。特に,高3に対しては,生徒の志望に合わせた特別講座を通して,センター試験から論述までの対策をきめ細かくおこなっております。

Q 中高一貫教育のメリットは何でしょうか?

A
  • 1.学習内容の面からは,繰り返しや重複を省いた効率的な指導がおこなえます。中3から高校の内容に入り,高3では自分の進路に合わせた学習を集中的におこなうことが可能になります。
  • 2.思春期の6年間を通じて,聖光独自のキリスト教に基づく教育理念が自然に浸透し,豊かな人間形成に役立っています。
  • 3.高校受験に追われないですむので,中学時代をのびのびと過ごせます。
  • 4.学校行事,課外活動も,中高を通して何度も経験することにより,生徒の自主的組織形成に重要な役割を果たしています。
  • 5.6年を通して培われた友人関係は,卒業後も強い絆となっています。

Q いじめや不登校はありますか?どのような対処をしていますか?

A いじめに類したことは皆無ではありませんが,悪質なものはありません。いじめのような兆候が出始めたときは,クラス担任が生徒と話し合って解決をします。日頃より,人間の尊厳を傷つける行為については,決して許されないということを理解させる指導をおこなっています。

不登校の原因は,日常生活上の問題や,生徒の気持ちの面での悩みなど様々ですが,生徒と保護者と相談して,原因を探り,不登校をなくすようにしています。また学校カウンセラーとも相談して,本人が登校できるまで静観する場合もあります。その場合,本人の希望や状況によっては,登校日数が足りなくても,中学を卒業することができます。