聖光学院中学校高等学校

社会

本校は6年制一貫校ですので、6年間を通じての社会科、地歴科、公民科の学習について述べたいと思います。

ともすれば社会科系の教科といえば、知識偏重の暗記科目というイメージで捉えられやすいように思われます。「憶えるのは得意なはずなのに......」とはよく聞かれる言葉ですが、これは世間が、社会科=暗記物というパターンで捉えているからでしょう。しかし本来、社会科は、生きている現実社会の状況(地理・公民)や、その社会をもたらした過去からの背景・因果関係(歴史-世界史・日本史)を学び、社会への正しい認識を得させることを目標としています。そしてそのための努力が、大学入試にも充分通用する力となるようなカリキュラムを設定しています。

本校では、中学1年で地理分野、中学2年で歴史分野(日本史)を学びます。中学3年では公民分野と歴史分野(世界史)を学びます。高校では、1年でまず世界史と現代社会を学びます。高校2年で公民分野の必修科目(現代社会)を引き続き学びながら、文系選択者は、地歴科目(日本史B・世界史B・地理B)から2科目を、理系選択者は1科目を選択します。3年では、原則として高校2年での選択科目を連続して履修することになり ます。

中学・高校、それぞれ同一範囲の教科の場合、基本的内容を中学で、より高度な部分を高校で理解させる方針をとっています。どの教科も教科書を使用しますが、各担当教員が作成したプリント・資料が学習の中心となっています。

本校で学んだ生徒が、高い見識と社会への正しい判断力を身につけて卒業することを,社会科教員一同願っております。